「うつせみの」は「虚蝉之」、「空蝉之」とも書かれる。通常は「空虚」といった意味だが、ここでは「この世」の意味。上三句は「この世は無常と分かってはいるが」という意味である。
天平11年は西暦740年を指す。つまり大伴家持の妻は、この時には既に亡くなっているという歌なのだが、wikipediaでは「この頃、正妻になった。」のようなことが書かれている。(1)どちらが正しいかは、皆様に委ねたい。