第8巻1517番歌はこちらにまとめました。
第8巻 1517番歌
巻 | 第8巻 |
歌番号 | 1517番歌 |
作者 | 長屋王 |
題詞 | 長屋王歌一首 |
原文 | 味酒 三輪乃祝之 山照 秋乃黄葉<乃> 散莫惜毛 |
訓読 | 味酒三輪のはふりの山照らす秋の黄葉の散らまく惜しも |
かな | うまさけ みわのはふりの やまてらす あきのもみちの ちらまくをしも |
英語(ローマ字) | UMASAKE MIWANOHAFURINO YAMATERASU AKINOMOMICHINO CHIRAMAKUWOSHIMO |
訳 | 三輪神社の山を輝くばかりに美しく彩っている黄葉が散ってしまうのはいかにも惜しい。 |
左注 | – |
校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 祝 [類](塙) 社 / <> 乃 [類][紀] |
用語 | 秋雑歌、作者:長屋王、三輪、奈良、枕詞、地名、植物 |
解説
題詞に「長屋王の歌一首」とある。長屋王は天武天皇の孫。
味酒(うまさけ)は枕詞。「社(やしろ)の山」とは奈良県にある三輪山を指す。三輪山は神聖な山で、代々昔から崇拝されてきた。山そのものを神体と考えているので、三輪山にある大神神社には本殿(神体を入れる場所)がない。