第7巻1395番歌はこちらにまとめました。
第7巻 1395番歌
巻 | 第7巻 |
歌番号 | 1395番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | (寄藻) |
原文 | 奥浪 依流荒礒之 名告藻者 心中尓 疾跡成有 |
訓読 | 沖つ波寄する荒礒のなのりそは心のうちに障みとなれり |
かな | おきつなみ よするありその なのりそは こころのうちに つつみとなれり |
英語(ローマ字) | OKITSUNAMI YOSURUARISONO NANORISOHA KOKORONOUCHINI TSUTSUMITONARERI |
訳 | 沖からの波に揺れる荒磯(ありそ)の名告藻(なのりそ)は心中深く秘めたこころの疾(やまひ)となっています。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 譬喩歌、恋愛、植物 |
解説
題詞は「藻に寄せて」という意味。本歌合わせて4首組みの歌。(他3首:1394,1396,1397)。
名告藻(なのりそ)はホンダワラという藻類の別名。ここでは名を秘めたままにしている恋人のことを指す。「疾(やまひ)となれり」は「恋いの虜になっている」という意味。