第7巻1392番歌はこちらにまとめました。
第7巻 1392番歌
| 巻 | 第7巻 |
| 歌番号 | 1392番歌 |
| 作者 | 作者不詳 |
| 題詞 | 寄浦沙 |
| 原文 | 紫之 名高浦之 愛子地 袖耳觸而 不寐香将成 |
| 訓読 | 紫の名高の浦の真砂土袖のみ触れて寝ずかなりなむ |
| かな | むらさきの なたかのうらの まなごつち そでのみふれて ねずかなりなむ |
| 英語(ローマ字) | MURASAKINO NATAKANOURANO MANAGOTSUCHI SODENOMIFURETE NEZUKANARINAMU |
| 訳 | 紫草の名高浦のさらさら流れる砂浜。その砂は細かいので、袖にかかっても流れてしまって、結局寝ずじまいになるだろうな。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 譬喩歌、和歌山、恋情、地名 |
解説
題詞は「浦の沙(まなご)に寄せて」という意味。本歌と1393番歌の2首。
「紫(むらさき)の」は、染料に使われる紫草のこと。「紫の名高の浦の」という句は1396番歌と2780番歌でも使われている。真砂土は細かい砂のこと。