第8巻1578番歌はこちらにまとめました。
第8巻 1578番歌
巻 | 第8巻 |
歌番号 | 1578番歌 |
作者 | 阿倍虫麻呂 |
題詞 | (右大臣橘家宴歌七首) |
原文 | 今朝鳴而 行之鴈鳴 寒可聞 此野乃淺茅 色付尓家類 |
訓読 | 今朝鳴きて行きし雁が音寒みかもこの野の浅茅色づきにける |
かな | けさなきて ゆきしかりがね さむみかも このののあさぢ いろづきにける |
英語(ローマ字) | KESANAKITE YUKISHIKARIGANE SAMUMIKAMO KONONONOASADI IRODUKINIKERU |
訳 | 今朝鳴いて飛んでいった雁の鳴き声が寒々としていた。この野の浅茅も色づいてきました。 |
左注 | 右二首阿倍朝臣蟲麻呂( / 天平十年戊寅秋八月廿日) |
校異 | – |
用語 | 秋雑歌、作者:阿倍虫麻呂、宴席、橘諸兄、天平10年8月20日、年紀、主人讃美、動物 |
解説
題詞は1574番歌から。
「寒みかも」は「~ので」の「み」。「浅茅」は「浜辺に生えている丈の低い茅(かや)」のこと。