720年頃 奈良時代の歌人。官職は越前守。 万葉集では霊亀元年(715年)の志貴皇子に対する挽歌から天平5年(733年)の「贈入唐使歌」までの前後19年にわたる歌を残す。 特に神亀年間(724年-729年)に長歌6首を詠み、山部赤人と並んで歌人として活躍している。 『万葉集』の巻6は天武天皇朝を「神代」と詠う笠金村の歌を冒頭に据えている。勅撰歌人として『玉葉和歌集』に2首が入集している。